2年に一度、必ず受けることになる車検。実際にどのような検査がされているのか、把握していない方も多いのではないでしょうか?
車検とは、言い換えれば自分や他人に害を与えず、車に乗り続けるために必要な検査のことです。大まかにでも検査の内容を把握しておきましょう。
主な車検の検査項目
■同一性の確認
持ち込まれた車が、自動車検査証に記載されている情報と同一のものであることを確認します。エンジンの不正な改造がないかを確認する項目であるため、問題なく通る場合がほとんどです。
■外観検査
ヘッドライトやテールライト、ウィンカーなどの灯火類が正常に点灯するか、ホイールナットの緩み具合やワイパー、ウォッシャー液、クラクションが動作するか、クラクションマークやコーションラベル、発煙筒の有効期限に問題がないかを確認します。
■サイドスリップ検査
車が一定の基準値内でまっすぐ走れるかを確認します。
■ブレーキ検査
フットブレーキとパーキングブレーキの性能が基準をクリアしているかを確認します。
■スピードメーター検査
スピードメーターに表示される速度が正確かを確認します。
■ヘッドライト検査
ヘッドライト(ハイビーム・ロービーム)が正しい位置を照らすかを確認します。
■排出ガス検査
マフラーから排出される排気ガスに含まれるCO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)の濃度をチェックします。
■下回り検査
足回りのガタやエンジンオイル等の漏れ、ブレーキホースの損傷具合、マフラーの損傷・腐食具合などを車体の下から確認します。検査内容は多岐にわたりますが、事前に24ヶ月点検整備がされていれば不合格になる可能性は低いです。
以上が車検で検査される項目と大まかな内容です。
車検業者に車を持ち込むと、一緒に整備をしてもらえることがあります。車検を通すだけならば整備をする必要はありませんが、次の車検までトラブルが起こるリスクを減らすなら、車検の時期に整備を受けておくことがおすすめです。先ほど紹介した車検の検査項目も、基本的には事前に24ヶ月点検整備を受けていれば合格します。
24ヶ月点検整備を受けない場合も、安全性に大きく関わるブレーキパッドやブレーキオイル、走行時の性能に影響するエンジンオイルは、車検のタイミングで交換しておくと良いでしょう。
特定の車検業者でしか受けられない整備も

車検業者によっては、通常の車検とは異なる整備を受けられる場合があります。例えば、自動車は走るたびにエンジンを燃やしていますが、この時、燃えカス(カーボン)が発生しています。カーボンがエンジンの内部に溜まることで、燃費が悪化します。そのため、車検のタイミングでエンジン内部のカーボンを洗浄する整備を受けておくことがおすすめされています。
※エンジン内部にカーボンが蓄積することによる影響と、エンジン内部のカーボン洗浄について、より詳しくは横浜の環境車検サンオータスのホームページを参考にしてください。
URL:https://www.kankyousyaken.com/