天然ガス自動車(CNG)は、Compressed Natural Gasの略で、圧縮した天然ガスを使って走行するのが特徴です。歴史は意外と古く、1930年代に開発されており、近年ガソリン車やディーゼル車の代わりとなる車としても注目を集めています。
ではメリットは何かというと色々あります。まず二酸化炭素の排出量をガソリン車と比べて約20パーセント削減出来るという点です。ディーゼル車と比べても約10パーセントの削減が可能なので、環境負担が軽くなるというのはメリットです。
また二酸化炭素の排出量以外にも、酸性雨や光化学スモッグを引き起こす有害物質の排出量も抑えられるというのも魅力の1つとして挙げられます。さらに人間の健康にも影響がある黒煙を排出しないというのもメリットです。
一方デメリットもいくつかあります。まず1台当たりの車両価格が高いという点です。いくら二酸化炭素の排出量を軽減出来るといっても、ガソリン車の2倍もする価格では中々購入するのは難しいというのが現状です。
また燃料を補給するガスステーションの数が少ないというのもデメリットとして挙げられます。全国で大体何か所ぐらい現在あるかというと、わずか約200か所ほどです。このようにガソリンスタンドと比べても燃料補給出来る場所が圧倒的に少ない為、普及させるにはまずガスステーションの数を増やすという事が重要です。